個人年金保険は支払った分よりも戻ってくるお金が多い保険です。
その支払った金額に対してどれだけの割合でお金が戻ってくるのかを計算したものを返戻率と言います。
個人年金保険の返戻率の具体例
例えば返戻率が115%の個人年金保険があるとします。
この個人年金保険に払い込み総額で900万円支払ったとした場合、実際に戻ってくるお金は
9000000×115%=10350000円
となります。
つまり、手元にただ9000000円を置いておくよりも135万円分お得であるということです。
ですからできるだけ返戻率の高い個人年金保険に加入することが賢い方法となります。
注意!返戻率が高くても損をする場合
このように返戻率は高ければ高いほどいいのですが、実はただ返戻率が高くても損をする場合があるのです。
それは、加入する際の個人年金保険の種類によります。
終身年金と呼ばれるタイプの個人年金保険に入る場合は注意が必要です。
このタイプの保険は被保険者の死亡と同時に保険の受け取りが終了してしまうからです。
個人年金保険は受け取り方法が一括という形ではなく、公的年金のように少しずつ受け取る形なので、支払った保険料の総額よりも少ない金額を受け取った時点で死亡してしまった場合は返戻率が高い保険であっても損をすることになります。
では、どうすれば損をしないで済むのでしょうか?
それは、確定年金というタイプの個人年金保険に加入することです。
このタイプの個人年金保険であれば、被保険者が死亡しても残った遺族にお金が支払われ続けるので、最終的に損をすることがありません。
更に最近の保険会社も評判が高い確定年金タイプの個人年金保険を強く押し出すようになってきています。
それに対して人気が薄くなってきているのが有期年金と呼ばれる保険です。
死んだ後も保険金が支払われ続けるタイプの確定年金は特に家族を持つ人におすすめできます。
現状で最善なのは返戻率が高い確定年金タイプの個人年金保険であると言えるでしょう。